「んしょ んしょ」
白文鳥はできかけの巣を今日もつくっていました
「枝は細いのをえらんでね」
「中にはふわふわの羽根をしきつめてね」
あの子の気に入るようにと
今日も夕暮れまでつくっていました
「すぐもどってくるね」
そういって出て行ったあの子は
それきり戻ることはありませんでした
白文鳥はそれでも巣をつくり続けていました
できかけで粗末でもあの子との夢見た未来が詰まった巣だったので
白文鳥は作り続けるしかありませんでした
今は冬、あたりに他の巣はもう1つもありませんでした
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